PE'Z『つくしんぼ』

つくしんぼ

つくしんぼ

遅まきながら昨日買って来ました。う〜ん、いいですね。「はる」です、「はる」。「つくしんぼ」ってタイトル、ぴったりです。
#1の「WILD GYPSY」からうわっと巻き込みます。この人たちのアルバムの作り方の上手い所ですね。レコード屋の店頭で視聴した時に「ああ、今作もいけそう」って、この曲を聴いてすぐ思いましたもの。そして新しさを感じるんだけど、形は結構常識的なJAZZの様式美をふんでる、って感じがします。中盤のピアノソロのあとにうんと焦れた感じでホーンが入ってくる感じは2度、3度と聴き込むと聴いてるこっちまで焦れてくる、そんな感じです。#2の「春疾風」は疾走感と焦燥感に溢れててもうこれは春以外の何者でもないよね、です。春の気狂いな感じ。関西ではK-Opti.comのCMでおなじみの「AUCTION」が「AUCTION#2」として#6に。私はオリジナルの方が好きかな、でもこのメロディーラインと流れは秀逸だと思います。そしてこのアルバムで一番気に入ったのはラスト#8の「情熱の行方」。私が愛してやまない『スズ虫』に収録されててお気に入りの曲。このヴァージョン、「TSU KU SHI N BOW Ver.」と名付けられていますが、まさに言いえて妙。春そのものなんです。しかも春の持つ刹那さ、切なさ、(ちょっとかけてみました(笑)うまくない。)そういう部分を表現してある。春って決して心躍るうきうきしたものばかりじゃない、そういうねじれたかなしみに似た感情が湧きあがってアルバムが終わります。
上手い。
4月のツアー、楽しみですホントに。 

スズ虫  ←『つくしんぼ』がメインだろうけど『スズ虫』も少しやって欲しい(欲張り)。