空と海

昨日大阪から実家へ行く飛行機の窓から見た曇り空は陽が落ちた直後で、暗くもなれず明るくも無く。小さな飛行機だから下を覗くと夜景が見て取れる位、雲とすれすれの所を行く。陽が落ちた後の雲は墨色をしていて、その上の空は深い群青だった。その境目がほんの少しだけぼやけているように見えていたが、暗くなるにしたがって、互いの色の違いが少なくなって行き、やがて境目が無くなり漆黒になった。
今日祖父母の家から帰るときに見た海は、いつもは深い藍色なのに、曇り空のせいで灰色と銀色の中間の色をしていた。内海なので向かい側の山が見えるが、薄くぼやけて藍と薄墨が混じったような影にしか見えない。
両方の景色が何か同じ種類のものに見えた。
機上では写真が撮れなかったので、海と、美しい模様を描く干潟の写真。