ミッシャ・マイスキーチェロ・リサイタル@宇佐文化会館

出演:ミッシャ・マイスキー
J・S・バッハ
無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調
無伴奏チェロ組曲 第 3番 ハ長調
〜休憩〜
無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調

大好きなマイスキー無伴奏チェロ組曲。演目に不足なし。
実は5、6年前に、地元でマイスキー無伴奏チェロ組曲全曲演奏を聴いた事があります。そのときも後ろの方で、だけど真ん中の、音を聴くには良い席で、生まれて初めて、まるで私とマイスキーの上に眩い光が射して、音が降って、体に染み込む様な、そんな音楽体験をして、本当に感動した覚えがあります。
さて今回の会場。申し訳ないけど、本当にマイスキーが来るのだろうかと不安になる位、小さな小さな会場。2階席なし!しかし音には問題なかった様に思いますが…。若干こもり気味で広がらなかったかな?
で、演奏ですが。
私は80年代に録音したマイスキーの盤を持っています。(正確にはMさんのですが。) そして生では地元で素晴らしい演奏を聴きました。今日のはそのどれとも違った。第1番は攻めるような勢い。第3番も圧倒的な迫力。余りの力強さに呆然。随分プレイスタイル変わってる気がするんですけど…。
ステージ上のマイスキーの息遣いまで聞こえるような圧倒感。多少の(とは言えない?)ミスタッチにも全く動揺なし。聴いているこっちが動揺してしまう事しばしば…。私が不足なのか、仕方ない事なのか…。とにかく何もかも違いました。
休憩後の第5番は組曲のなかで私が一番好きな曲。これも凄まじい迫力でした。特に五楽章は鳥肌立ちました。泣きそうでした。いやあ参った。
はっきり言って、今日のマイスキーは私の知っているマイスキーとは別人のような演奏でした。歳をおいて更に(ミスタッチなんて全く恐れない様な)激しく力強いプレイスタイルになったというのは頼もしいというかなんというか…。正直、戸惑っているのは確かです。でもああいう演奏が嫌いかと言われたら、違う。ん〜、本当に困惑気味です。
私はヨー・ヨー・マの演奏は苦手なのですが、あの上っ面の酔った感じの華やかさとはまた違うし(ヨー・ヨー・マファンのかたすみません。好き好きはどうしても嘘つけない…。あくまでも好き好き、です。)嫌な訳じゃないのです。私の知っている限りの演奏家では、似たような印象を受けた古いピアニストを知っていたのですが…。ん〜、失念しました。今はちょっと調べようがない。わかったらまた。
とにかくそんなこんなだったので、会場で99年録音の作品を買いました。(随分昔から欲しかったのですが。)CDにサインを頂いてしまいましたよ。優しい方でした。(ミーハー。)
明日のマラソンコンサートでの演奏が楽しみです。ってご本人にもお伝えしましたが…(っつーか、したつもりですが…。)
   ブラバンと思しき中学生の群れ。あどけない。
   実は一緒に写っていただいた写真もあるのですが・・・(ミーハー・・・。)