母に新しい子供が出来た。
二まわり以上も歳の離れた子供にどう接していいのか解らぬまま、一緒に旅行へいくことになった。
初対面の私に緊張しているのか言葉少ななその女の子。しかしやはり子供なのか、初めてという列車に乗ったとたんにはしゃぎだした。ある駅に停車した時、その子はドアから飛び出して行き、私は慌てて追いかけた。女の子は嬌声を上げながらホームを走り、飛び出したドアの隣のドアから同じ列車に飛び乗った。私とその子が列車に滑り込んだ瞬間にドアが閉まり、電車が動き出す。
私はその子の肩をがっしりとつかまえ、真剣に今やったことがとても危険だという事、周りの人に迷惑をかけたという事などを(結構強い口調で)諭していった。するとその子の顔がくしゃっと歪み、小さな声で舌足らずに「ごめんなさい、おねぇちゃん」と泣き始め、私の胸に飛び込んできた。
ぽろぽろと涙をこぼすその子を抱きかかえながら、どう接したらいいか戸惑った事を忘れ、すごくいとおしいという感情が自分の中に芽生えるのを感じた。



という夢を見た。


マツモトトモ「キス」5巻の#0022に「ああほんとだ---人間心配すると怒るもんなんだな」と、迷子になった姪っ子(子供の頃の主人公)を「腹を立てつつ」捜している自分に気付き、自分と父親とのこじれた関係性に思いをいたす名脇役の「りゅーちゃん」という叔父さまがでてくるのですが、そのシーンをちょっと思い出しました。
でも。「キス」まじいいすよ。私少女マンガはあまり読まないのですが、この人のは昔ピアノのサークルにいた頃、部員に「ピアノつながり」で薦められて読んだら、これが絵柄もストーリーも、まあ、所謂少女マンガなんだけど、テンポや組み立てやセリフ回しがちょっと斬新というかおしゃれというか。結構ハマリましたねえ。「鬼畜」な「年上」の彼氏が超絶「ピアノ弾き」といういろいろ私のツボな設定もありつつ。
キス (1) (花とゆめCOMICS) キス (2) (花とゆめCOMICS) キス (3) (花とゆめCOMICS) キス (4) (花とゆめCOMICS) キス (5) (花とゆめCOMICS) キス (6) (花とゆめCOMICS) キス (7) (花とゆめCOMICS) キス (8) (花とゆめCOMICS) ←本当は全8巻。
現在連載中の「美女が野獣」はジャンル分けし難い独特なストーリーになってきてます。エンディング・・・収束するんかな?


ところで、以前に「去年周囲が結婚ブームだった結果、(当然のように?)今年は出産ブームだ。」と書いたと思うのですが、そんな事を電話で母につらつら話していたら、「ねぇ、あんた子供産まない?私が育てるからさ、あんたは産むだけで良いし。私はさすがにもう産めないからなぁ・・・ね、どう?」って言われました。どう?っていわれても、ねぇ。
もしかしたら暗に「そろそろ孫の顔が見たいなー」って言ってたのかもしれませんが、そんな事には気付かぬ振りをしてしらばっくれておきました。

・・・夢みたいに、本当に母がどこかから子供をもらってきたら(子供はあげたりもらったりするもんじゃないが)・・・戸惑うでしょうねぇ。新しい姉妹・・・いや、自分の子供みたいな感じなんだろうな、きっと。