大門坂から。熊野古道の静けさ。

Mさんが、
仕事が忙しいから、もう家には帰ってこないよ
仕事するのは自分1人だから仕方ない
今まで一緒にいて本当に楽しかったけど、これからは1人でがんばれ


やさしく笑って私にそう言う。
仕事はもしかしたら私のための嘘かもしれないとかすかに思う。


私は話し方も泣き方も忘れて人形のように固まってしまう。
体の中で泣いていた。


と言う夢を見た。



夢を見て起きたあと、本物の生きているMさんは本当にバタバタと仕事に行ってしまって、
寝ぼけてまだ夢を引きずっていた私は、呆然と見送って、気が付くといつの間にか本当に泣いていました。


夢だから!夢なんですから!もう!こら!しっかりしなさい!!