煙草

もうすぐ赤く色づく筈

昨日の夜、久しぶりに煙草を吸いました。吸いたい気分になった時にしか吸わなくて、それはほんの時々で、大概おさけを飲んでいる時。殆どはお店で飲んでいる時。一人で飲んでいる時はちょっと吸う頻度が上がるみたい。昨日は久しぶりに家のベランダで吸いました。3ヶ月に1箱もなくならないからメンソールが飛んじゃってた。
家のベランダからは高速のオレンジのライトがゆっくりとなだらかにカーブしているのが見えます。私はそのカーブ具合と、オレンジの色味と、そこをレールの上を走るように規則正しく走る車のライトの流れの組み合わせをぼぉっと眺めるのが好きです。昨日もチェストをベランダに出して、煙草とお酒をのみながら、秋の風に吹かれていると、しんとした気持ちになっていました。
しばらくすると高速のオレンジのライトの中の一つが点滅を始めました。


もうすぐ消える。


何故か目が離せない、けれど消える瞬間を見たくない。
二つの気持ちから左右に引っ張られて、その真ん中で動けなくなって、体が硬直したようにライトを見つめ続けていました。静かで、緊迫した状態。ギリギリが延々と続く。いつの間にか現実感が無くなって、夢の中に放り込まれたみたい。



どれ程経ったのか。家人がベランダをあけて私に声をかけ、そこで全ての緊張は解けました。
私はライトと目を合わせぬ様にして、お酒と煙草を手にカーテンを閉じました。
ほっとした反面、「ずるをした」ような気持ちになったのは何故でしょうか。



高速の係の人がちゃんと修理をして、今夜はいつもどおりのオレンジ色で光るといいのだけど。


昼下がりのBGM:Fairground Arrraction の、BMGから出た企画物BEST(だろう、多分)
私の愛聴している彼らの最初で最後のオリジナルアルバム『The First of a Million Kisses』がどこかに行ってしまって見つかりません。アルバムタイトルからして最高!なのですが。どうして〜。
(それにあのCDは貰い物で、ちょっとした思い出のあるものなのでなくなってしまうと困るのです・・・。)