生理痛

今日もフリスビーをして遊んでいたら、それは突然やってきました。家に帰って暫くしたら、もう何も手につかない位に。次第に立ってもいられない程に。
物心ついてから恐らく何万回も接してきた親しい考え「私はなんで女に生まれたんだろう。」がまた私の頭の周りをぐるぐると(痛みを増すほどに憎しみを込めて)回り始めます。誰に宛てるでもない想い。
ベッドの上で胎児の形になってうずくまって、時にはのた打ち回る私の腰をパートナーの手がさすってくれます。何かが少し触れただけでも鳥肌の立つ、体中に広がる痛みは、その反復運動の刺激と暖かさに集中する事で少しは和らぐような気がします。それは気のせいかもしれないけれど、そう思い込む事で救われるのです。この激しく尖った痛みからそうやって私を守ってくれるなら、あなたの手はきっと血まみれになるでしょう。そうしてあなたも私と共に血を流すのです。せめて私の想像の中でだけでも。もし私が子供を産む事が二人のための行為ならば、あなたもそれ位の血は流してくれてもいい、と思います。


こんな思いをする位なら子宮なんて要らない、子供なんて産めなくていい、誰か欲しい男にのし付けてくれてやる


鎮痛剤を4錠、6錠と放り込んでいっても一向におさまらない間、恨めしくそう想います。
この思いが、私がもし子供を生む事ができれば、その瞬間に氷解する事を、心から、心から望んでいます。