世界の中心で、愛をさけぶ

あー、観てしまいましたよ、TSUTAYAで半額の日だったもんでつい。
原作にはあまり忠実ではなくもう少しドラマ的要素を加味してありましたが前回扱下ろした「東京タワー」のソレよりかは随分まし。というか映画にするには比較的いい手の加え方をしてあったと思いました。子役のふたりの演技は私の嫌いなタイプでどうにもイライラさせられましたが、基本的に中盤までは原作より酷くなる事はなさそうだ、という印象。ただ、がっかりしたのが、以前原作の方のアマゾンのレビューに「これは純愛を扱ったものではなく死生観を扱ったものだ」とあって少しは読める(作品として救われる、というか)かな、そこら辺映画にはどう反映されているのかな、と思いつつ観てたんですが、それについては終盤に山崎努演じる「しげじい」が全部語っちゃって、それに主人公たちがインスパイアされて一気に終了ーって所。あー、もうずるいっしょ、おとな役(しかも酸いも甘いも噛み分けたじじい役)で且つ上手い役者に語らせるっつーのは。そこからの展開こそまさに死生観を表現するものなんだけど、あまりにも展開早くて観てるこっちの気持ちが付いて行かず。んー、ちょっと(かなり)勿体無い。それと、ああ、ここ泣かせ所なんだろうなあ、ってのはふんだんに散りばめてありましたが、(これでも結構涙腺はゆるい方と自負する)私の琴線には残念ながらヒットせず。って感じでした。
あと気になったのは2つ。1つは同時に大ヒットの平井堅の「瞳を閉じて」。あれ、原作読んだ後テレビで聴いて歌詞は「あて書きなん?」と思ったんですがどうなんでしょうそこら辺。(歌詞はここにおいてありましたんで一応。)2つ目は監督の行定勲には「死生観」まで踏み込んで描こうという意図というか意識はあったのか。(どうでもいいけどこの監督、私の先輩だったりするんですけどね…。)製作側が意図的に「純愛映画」としてプロモーションしているのはレンタルDVDの後の商品紹介の辺りでよーくわかりましたが。どうなんざんしょ?レビュー書くなら本来そこら辺裏付けとってから書けよって感じですが、すみません、ここでそこまでする情熱はこの駄ブログにはありませんので悪しからず…(ああ、言い逃げって感じでちょっと気分悪いけど。ご存知の方や反対意見のある方、コメントお待ちしております)。
てことで。「東京タワー」「セカチュー」から学んだ教訓。
『原作で「何だかな…。」と思ったら映画化されても観ない事。』
以上であります。