お天気の河川敷

河川敷までさんぽ。思い立って歩いていったので、飲み物がなく、途中で薄い味のするミルクティー(もちろんホット)を買って行きました。
河川敷は犬の散歩をさせる人でいっぱい。つい顔が緩んでしまう。昨日観た『いぬのえいが』を思い出しました。(妹が母に言った映画の感想は「犬がたくさん出て来た。」だそうで。あんた幼稚園生ですか…。)
草が途切れたコンクリートの上で、崖下に足を放り出して草サッカーを眺めながらぬるくなったミルクティーを飲みました。缶入りのミルクティーは薄い味で嫌いなのだけれど、屋外で飲んだら少しおいしいといつも思います。
羽織った薄手のコートのままごろんと寝そべってみました。見渡す限り青い。空しかない。雲もない。よくよく見ると雲のかけらと間違いそうな位うすーい白で三日月が浮かんでいました。目を瞑ると草のさらさらと言う音(本当に草は風でさらさらという音を立てるのを久しぶりに思い出した。)、サッカーボールが地面を滑っていく音、少年たちの掛け声、電車が近づく音、散歩中の犬が立てる、たとたとたとたと、というすばやい足音。いろんな音が在ったんだと気付く。
目を開くと空が白く見えました。眩しくて目がじんじんする。探しても、三日月がない。暫くしてやっと目が元に戻った時、視線から少し外れた所に月はちゃんと在りました。目は只のカメラじゃなくて、選んだものをぐっと近づけて見せる。その事を実感して頭がくらくらしました。
風が少し寒くなったころ、ゆっくりと歩いてまた家に戻りました。