からっぽの音

ハチミツとクローバー 6 (クイーンズコミックス)』で竹本のなかに聞こえた「からっぽの音」、似たり寄ったりにものは私の中にもあります。あの音を聴くとウツウツモードに突入しちゃうので、とりあえず振り切るようにどこかへ飛び出しちゃう気持ちはよく判る。
でも私に必要なのは『自分探し』ではなく『自分再構築』なのだとやっとここ1年くらいで(いろんな人の手や頭を借り、何より自分のなけなしのアタマ(というより過敏反応する心と体)を使って)判ってきたような。でもそれって意識してすることなの?出来る事なの?わたしにはそう出来たらきっと楽だろうし、今よりずっと生き易いだろうし、何よりきっともっと素敵だろうと、ちゃんとそう思えるのだけれど、何かが拒否して固まったままです。理性で動いたほうが一時的(一義的?)にはラクなんだけど『自分の何かを削ってる』と体が教えている。何が拒否して何を削っているのか、そろそろわかっているのに、出来ない。それってお腹がすいた時に好物を目の前に差し出されて、ナイフやフォークが無ければ手掴みで食べちゃうように何故出来ないのだろう。手掴みで食べる「手」さえも動かせない。これを食べていいのか、とか、そもそもこれは本当に好物なのか、とか余計な事も考える。身動きが取れない。
とりあえず動かなければ、ずっとこのまままだ。そこまでは気付きました。
そう思って少しずつ動かざるを得ないように自分を追い込んできたのだけれど、これが吉と出るか凶と出るかは判らない。ただ、動いたという結果が残るだけ。
らせんはどっちへ進んでいる??本当に進んでいるの?本当にらせんなの?
まだ何にもわからないという点では竹本と一緒、いや、それを丸ごと受け入れてサッパリ清々しくなったという点では竹本のほうが頭一つ飛び出たのかなあ、と思ったり。
ハチミツとクローバー 6 (クイーンズコミックス)   ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)


ぐちゃんぐちゃな頭にぐちゃんぐちゃんなBGM:The Cure 『Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me』
Kiss Me Kiss Me Kiss Me