アール・デコ展 @サントリーミュージアム天保山

『きらめくモダンの夢』という副題のこの展覧会、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館が企画した展示の世界巡回展でした。
アール・デコ、というものがいまいち判らない私とMさんなのですが、観終わっての感想『素地が出来た感じ』。(自分達のなかに、アール・デコに対して、という意味で。)観ていて素直におお、きれい、とかかっこいい、とか、わかりやすく伝わってくる感じでした。美術的素養がほとんど無い私には、観ても難解な美術展、というのが少なからずあるので。
とても判りやすい解説をされたブログがあったのでご紹介させていただきます。とんがりやまさんの踊る阿呆を、観る阿呆。: [exihibition]:アール・デコ展です。

あえて言うなら、アール・デコとはせいぜい「時代の美意識」ではないか。
 
私なりの理解では、これは20世紀を通じて発展していく大量消費社会の幕開けを告げる、いわば<ビッグ・バンの輝き>のようなものだと思う。

上記URLよりの引用。うわ、なんてわかり易く、簡潔なのにダイレクトで感動のある文章なんだろう。いいな、こんな風に表現できたらいいのだけれど、私はいつも幼稚でせいぜい自分の感触を描くに過ぎない(本来は人様にお見せするようなレヴェルではない)ものだから・・・。

そして、とんがりやまさんも『展覧会の「サントラ盤」とでもいうんだろうか』と紹介されていましたが、「The ART DECO Music Collection」と銘打たれた、アール・デコをイメージしたコンピレーションCD3枚組が会場売店で販売されていました。まさに、これをBGMに展覧会を観たかった*1
私が9月中旬に観呆けた、宝塚宙組「炎にくちづけを」のショー「ネオ・ヴォヤージュ」の第9場でアステアのメドレーがあるのですが、そこで歌われた「THE CONTINENTAL」(大和悠河)「TOP HAT, WHITE TIE AND TAILS」(和央ようか)「Puttin' on the Ritz」が入ってました。他にもこのショーのどこだったか忘れちゃったけど・・・たしかハロウィンの場面でタニちゃん(大和悠河)扮するハロウィンマンが歌ったような・・・「I Got Rhythm」や、以前(これは宝塚ではないけど)誰かが歌ってるのを聴いて気に入っていた(CDを持っているはず…)超有名ナンバー「It Don't Mean A Thing(If it Ain't Got That Swing)」---スイングしなけりゃ意味ないね---や、『The 5 Nuts do』という関西を中心に活動するスウィングバンドの演奏で知った「Exactly Like you」(タイトルもいいなあ・・・)なんかも入っててすごく楽しい。すごく気分よくなれて、おまけにお洒落な曲が一杯詰まって(大体1枚に20曲くらい入ってる)3枚組3000円!装丁もお洒落!観にいった22日から我が家のヘヴィーローテーションです。オススメ。
Art Deco Music Collection はまぞうでは写真が出てこなかったのが残念。
上で紹介させてもらった「とんがりやまさん」のサイトに写真が載っているのでぜひご覧ください。おっしゃれー、だから。

*1:実際、貸し出しの音声ガイドにはこれらの音楽がBGMになっていました。Mさんが借りたのを私も最後の案内とエピローグだけ聞かせてもらったのですが、そこでBGMに流れていたのが「I Got Rhythm」だったので、この盤を購入する事を即決。