甲子園決勝(早稲田実業VS駒大苫小牧)再試合見ました

昨日の今日ですから選手の体調を心配しましたが全く関係なかったですね。試合前斉藤君が「思いのほか身体が軽い」っていってるのを聞いて高校生が突っ張って強がってんのかな、なんて思いましたが私のそんな浅はかな考えにパンチを食らわすような鮮やかーなピッチング。田中君も最初はちょっと調子わるいのかなと思いましたが尻上がりに調子を伸ばし。でも彼はきっと昨日みたいなじりじり時間をかけてピンチが広がっちゃう、みたいな時にあのものすごい爆発的な集中力が出るんでしょうね。今日は早実がこつこつ得点(しかもかなりあっさりと)作戦(?なのかどうかはしりませんが)だったのであの”フンガー!!”ってかんじのねじ伏せるピッチングがなかったかと。斉藤君は唯我独尊な変わらないゴーイングマイウェイピッチング。すぱんすぱんとストライク先行させていくのは見てて気分が良かったです。で、優位に立ってバッターにプレッシャーを与える→三振orで打ち取る、と。よっぽどコントロールに自信があるんでしょうね。それと影の主役はキャッチャーの白川君なんじゃ、と。今回の大会、結構ピッチャーのワイルドピッチでランナー進塁したり点取られたりというシーンが多かった気がするけど、この人どんな球にも必死こいて身体で止めてた。これでこそキャッチャーだよなあ、だからこそピッチャーは思い切り投げられるんだよなあ、って当たり前な事を思いましたよ。
そんな早実バッテリーも凄かったが9回の苫駒のツーランホームランにはまさに手に汗握りましたよ。うそ、また延長ー??って。驚嘆。でも更に驚嘆だったのはその後全く動揺せず打ち取り三振を取った早実バッテリー。いや素晴らしい。

午前中整体に行っててお灸を据えられながらうとうとしてたら、隣のベッドのおばあちゃんに「試合見るの〜?」と聞いた整体の先生(柔道整復師)にばあちゃまが「いやあ、見ないよぅ、だって可哀想でしょう、見てらんないわよ、もう両方とも優勝じゃダメなのかねえ。」と仰ってらした。わかる、わかるけどね、それは私ちがうと思うのよおばあちゃん。でもおばあちゃんには孫みたいな子供たちがこれ以上辛そうなのは見てられんのだろう、許そう、でもさ、基本的にダメだよねそれは。互いの健闘を称え合った監督や選手が望むのは、これまでの結果を何らかの形で出し切る事だろう、と私は思うのですよ。例え笑うことになっても泣く事になっても。

個人的にはクール(ぶってた?)な早実ピッチャー斉藤君が勝った時に目を真っ赤にして泣きはらしていた事が印象的だったかなあ。いや、あの人もしかしたらクールっぽく見えるだけでただの口下手なのがそう評されちゃっただけで、本当はマイペースでちょっとぶっきらぼうで気持ちを表情に表すのが下手だけど基本的には野球以外はごく普通の高校生なのかもな〜なんて勝手に想像しておりました。