帰省・寄生?

します。明日から。


実家は私の生まれ育った所から(私が家を出たあと)引越し(祖父母のいなーかの家)たのですが、今回諸事情あってその祖父母の家を出て、また私の生まれ育った場所へ戻るそうです。(既にリフォーム済みらしい。)
祖父母の家に両親が移った時に、私が育ったところは事務所に改装され(実家の営む会社と同じビルの中に私の育った所はあるのです。)私の育った所は跡形もなく、本当に、本当にもうないんだなあ、と、じんわり悲しくなりました。(一度だけ、その事を父に云ったらひどく悲しそうな顔をしました。言わなければ良かったって本当に後悔した。もしあの時に戻って取り消せるなら取り消したい。あんな顔させたくない。)
今度は、場所は生まれ育った所と同じ。でも、中身が全く違う。父と母と(そして予定では弟と)が暮らす為の家。やっぱり私の生まれ育った所はもうないのです。


感傷的ですね。感傷的過ぎる。


自分で家を出る事を決めたのだからそれくらいのリスクは背負うべきで、こんな風にぐずぐずいう権利なんて私にはありません。家がなくたって、離れて暮らしてたって愛を持って私を応援してくれる父と母がいるという事、それだけで十二分に私は感謝し、満足すべきです。

でも、変わってしまった(元)私の成長した場所、を見たら、私は一体どんな気持ちになるのでしょうか。
広い風呂バンザーイ!床暖房サイコー!きれいな新しい部屋で快適に数週間過ごすかも。調律もしてない音っぱずれなピアノを弾いて機嫌良くすごすかもしれない。九州の一地方都市、所詮田舎の中の超街っ子って立地を体が覚えてて、遊びまくるかもしれない。(たかが知れてるけどね。)


でもちょっとだけ怖い気もします。


正直な気持ちをいえば、自分の育った家がちゃんとあって、自分の育った部屋がいつでも変わらずある。
そんな環境に憬れます。
(もっと云えば私に関わった人がいつまでも元気で、いや元気じゃなくてもいいから生きていて、顔を見たり話をしたり触れたりできたらもっといい。そんなことできる訳ない事なんてわかってるけど。)


さて。帰ったらどんな気持ちになるんだろう。
少なくとも、あの時より大人になった私は、(心で思っても)父を傷つけるようなことは言わないと思います。それは(私にとっては)結局、自分を傷つけるのとあまり変わらない行為なのだからです。