ということで「ばち/罰/Punishment」

新明解国語辞典  もう五版しか売ってないんだなあ。

ばち【罰】(「罰 ばつ」の呉語。仏教語としてよく用いられる)
人間の悪事やおごりに対する、神仏の こらしめ。「−が当たる」
〜三省堂 新明解国語辞典 第四版より〜


新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)  私が持っているのはハードカバー。書影が違う〜。

懲罰(Punishment n.)
正義の女神がその用い方をほとんど忘れてしまっている武器。
〜岩波書店 新版 悪魔の辞典 ビアス 著 西川正身 編訳〜


噴版 悪魔の辞典  安野光雅・なだいなだ・日高敏隆別役実横田順彌が其々に斬っています

【罰】ばつ
罰のもっとも原始的な表現は「痛い目に合わせる」ことであった。
しかし現在「痛い目にあう」ことを罪ではなく、快楽と考える人間が出現しつつある。
「自由を奪う」という罰が次に考え出されたが、不自由にも人は容易に順応するのである。
そればかりか「自由にしていいよと言われたら、どうしていいかわからない」という人間まで、
出てくる始末である。
つまり、罰についての現下の最大の問題は、人間は何を罰と考えるか、ということである。
〜平凡社 噴版 惡魔の辭典 筆=別役実


本家家元ビアスでは「Punishment」でしか出てこなかった。
(私の文章らしく)だんだん主題からそれてきておりますな・・・「罰」と「バチ」は違うものだし・・・。