まだ元気だった頃のリュウ

地面をどんどん歩く。地面は丸い。事実湾曲して見えるくらいに丸いのだ。地球は丸いというのは本当だと、納得する。そこをどんどん歩く。たぶん一周はしてるだろう。優に一周を超えているだろう。ずんずん歩く。周りには草がはえていて、ススキも見えて秋の風情だ、でもススキは地面を覆ってしまわないので、私は地球の丸さをありのままに感じる事ができる。歩いても歩いても同じ風景。淡々と歩く。何故歩いているのかは判らない。ほかに人はいない。でも隣に誰かの存在を感じる。それはもう人を超えた存在のようになって私に連れ添っている。歩く。ただまっすぐに歩く。小さな地球の上を歩く私に、夕陽はいつも地平線上に見える。ススキの穂のゆれる影が美しい。いつまでも歩いていた。


という夢を見た。


うーん。これを実現するなら地球は完璧に私の歩調に合わせて回らなきゃ。それはすごいな。サイズは星の王子様の星よりもうだいぶ大きい位のものでした。星の王子様の絵を見ようとしたら、私の本が本棚に見当たらない。どういうことだ・・・。
そういえば、最近は天動説を信じている子供が多いとか。学校で教えなくなったから、だって。教えなきゃ人は天動説を信じるのか。私が子供のとき、教えられた時はどう思っただろうか、ちょっと考えてみたのだけれど、もう思い出せない、それが少し悔しいのです。