リュウ

家族で山を登っている。所々に黄色や白の小さな花が咲いていて、吹く風もうっすらと汗をかいた体に心地よくとても気分がいい。急に風が強くなって、母のかぶっていた帽子が飛ばされた。左手のなだらかな崖の方だ。リュウがその帽子を追いかけていく。すぐにくわえて帰ってきた。家族に褒められて、彼女は誇らしげに、そして尻尾をちぎれんばかりに振っている。


という夢を見た。




家で飼っていた愛犬リュウが亡くなりました。11/21日曜日の8時頃の事だったそうです。滅多に鳴かないリュウがキュウキュウと鳴くので胸騒ぎがして傍にいたそうです。最後は母と従姉妹のあゆが見守る中でなでられながら眠るようにして息が止まったそうです。焼いたお骨は小さな小さなものに変わったそうです。
私は彼女がうちに来てくれて本当に倖せでした。でも彼女は?うちに来れて倖せだった?その答えは人間のことばを話せないリュウに問いかけてもわかりませんし、今となっては闇の中ですが、最後の脱走事件のあと、最後を過ごす場所を家に選んでくれた事、ちゃんと帰ってきてくれた事を、その答えにしてしまっても許されるだろうか、と考えています。


Requiem  リュウに捧げる曲:モーツァルト『レクイエム』
全曲通して、全神経を使って聴きました。そのあと、なんか他の曲を聞く気がしなくなってしまって、CDをかけた後紅茶の準備をしながらお湯を沸かしていたら、突然曲が体の中に入ってきたかのようにぶわっと涙が溢れてきました。母からの電話を受けても、そのあとも、全然涙が出なくて、(自分が思っていた以上に整理がついていたのかな)と思っていたのですが、そういう事ではなかったようです。

リュウについての日記→id:kuma-neko:20040609#p2
リュウ失踪事件の日記→id:kuma-neko:20041020#p1 id:kuma-neko:20041021#p1
リュウが病気になってからの日記→id:kuma-neko:20041113#p1 id:kuma-neko:20041114#p2 id:kuma-neko:20041120#p1