女の子が120人位、部屋にいる。その部屋は細長くどこまでも奥に続いている。皆手に小さな仕切りのついた桐の盆のような箱を持っており、その仕切りの中に、部屋の棚に置いてある小さな値札をかしましく喋りながら拾ってはいれている。一体何の値札なんだろう、何をしているんだろう、と思う。私は訳が判らず呆然としていて、値札を拾う事が出来ないので、私の盆の中には何一つ入っていない。
場面が変わり、周囲の女の子たちは皆着物を着ていて、手にはお正月飾りを持っている。さっきの値札はこれだったのか、と思う。お金を払ったわけではなく、自分が好きな値札を拾えば、交換されたようだ。なぜ皆は何も書いてなかったのにそれがその商品だ、と見分けられたんだろう、と不思議に思う。羽子板を二枚両手に持っている私の幼馴染のYちゃんがいた。何故飾りに使うだけなのに二枚も羽子板を手に入れたのかと尋ねると、本当はひとつは羽にするはずだったのに間違えてしまったと悔しがっている。私はひとつも値札を拾わなかったせいで洋服のまま何も手にせずにいて、ひどくその場からういていて居心地の悪い思いをしている。しかし周囲の人間は自分が美しく仕立てあがったかどうか、選択が良かったかどうかにご執心で、そのくせ互いにその着物や飾りの組み合わせを誉めあっており、いかにも女の子同士の上っ面だけの話だなあ、と感じながら、誰も洋服で何も持っていない寒々しい姿の私に気づかないし、私の事なんて気にしてもいないんだ、と思い、立ち尽くす。

場面が変わると、妹が母の自転車で周囲を散歩してきたと言う。母はそっちの自転車は勝手に使っちゃだめと怒っている。周りは見知らぬ土地だ。色々と情報を収集してきている。私が気に入っている福島のおいしい焼き鳥屋のマスターは、実は医学部を中退しているんだという。どこの大学かと聞くと、私の知らない大学だった。人にはいろんな過去があるもんだと思う。妹は化粧品を探していたのにお気に入りのブランドがなかったとぶつぶつ云っている。


という夢を見た。


おお、またわけがわかりません。でも最初の夢は人の輪から外れている感が強くてなんだか寂しかった感覚があります。嫌な夢というほどでもなかったけど、周りには人があふれるほどたくさんいるのに一人ぼっちで寂しくて、でも女の子独特のあのかしましさや群れる感じが嫌いで、その相反するところで板ばさみになったような感じ。高校のとき感じた感覚や違和感や馴染めなさややるせなさと同じかもしれません。そして何よりこんなしょうもない事に少しでも心を裂いている自分が嫌だった。今ならもう少し上手く立ち回れるような気がしますが。
文章にしていくとだんだん気が重くなってきました。。。