春愁・・・。

猫になって誰かの膝の上で丸くなっていた。毛を撫で付けてくれる手からは仄かな暖かさが伝わってうっとりと眠くて仕方ない。お腹も丁度良く喉も乾かず寒そうな窓ガラスの外からは柔らかな光が降って来て湿度も丁度良く何もかもすべて満ち足りていて、私はいつ死んでもいいと思う。


という夢を見た。


猫を見ているとときどきそんな気持ちなんじゃないかと思うことがあります。勝手に。
そしてとても羨ましく思います。そして同時に、それと等しい分量で、煩悩や懊悩や欲求やら欲望やらにいつまでも囚われている自分を絶望に近い気持ちで厭らしく思います、自分で。
昨日は贅沢して高校のときに通っていた美容室で(髪を切らずに)髪を洗ってブローだけしてもらいました。多分、だけどほぼ間違いなくそのときに(ああ今愛されてるペットみたいだ。)と思ったのが夢になったと思われます。ついでですがこの付き合いの長い美容師さん、シャンプーが天才的に上手いのです。何時か「シャンプーの上手い人はセックスが上手い」と聞いたことがあります。相手への思いやり(どうしたら気持ちよくなれるかとこころを砕く)が共通するんでしょうね。この美容師さんとは試したことありませんが、Mさんはシャンプーがとても上手です。私はシャンプーをしてもらうのが本当に大好きで、Mさんがシャンプーをしてくれるのはセックスをするのと同じに近いくらい好きです。