カザルス

私の愛するマイスキーマイスキーの敬愛するカザルス、と言うつながりで数年前にやっと聞き始めたカザルス。(でも数枚しかCDは持ってません・・・。)特に気に入っているのが
Encores and Transcriptions 2  Pablo Casals『Encores and Transcriptions, Vol. 2』
単純に好きな曲が多いのもありますが、元々私個人が編曲物好きなのと、アンコール集と言う事でそれなりに本人としても自信のある小品を集めてあるからなんでしょうね。
このCDを聴いて初めて知って気に入ったのが#8のJ.S.バッハ/シェメッリ歌曲集より〜甘き死よ来たれ BWV.478(編曲シロティ)です。原曲を聴いていないからなんともいえないんだけれど、人間の声で、歌詞がある歌曲より、チェロの音で、メロディーだけで聴くほうがより自分に近しくなるような気がします(原曲を聞いてからあれこれ述べるべきなので本来何をか言えた口じゃないのですが)。あと編曲ものですきなのは、#13のドヴォルザーク/わが母の教えたまいし歌、ですね。本当にチェロの音色は人間の声を素敵な楽器にしたようで、チェロで情感たっぷりに弾いても、人間が情感たっぷりに歌い上げた時のようにべたべた嫌らしくない。ほぅ、と溜息が出ます。(ただしその後に「熊蜂の飛行」を持ってくるのは構成上嫌いです・・・もうちょっと「ほぅ。」に浸らせて欲しい・・・。)
余談ですがマイスキーはよくアンコールでカザルス作曲の『鳥の歌』を弾いていました。次はこの曲をカザルス本人が演奏している盤がほしいなあ・・・。
あ、更に余談ですがWikiの「パブロ・カザルス」はかなり参考になりました。漠然と知っていた所がつながりました。(政治姿勢とか亡命とか、この前宝塚のおかげでお勉強したばっかりのスペイン内戦辺りですね・・・。コルトーとの確執がそこにあったなんて知らなかったよ・・・あいたたた。)